『なんくるない』よしもとばなな

syabone2007-09-26


久しぶりによしもとさんの本を読む。
ばななさんの文章は、私にとって自分のテンポでいいんだ。オリジナルでいいんだ。
と納得し安心させてくれる。
自分を見失いそうなときに、自分のかけらを探すヒントを与えてくれる。
表題のお話は素敵な恋の始まりの、可愛い、素敵なお話。
始まりのドキドキ感がいいね。好きだな。
私からするとみんな丁寧なんだけど、特に文章を書く人はほんとに丁寧に考え、記憶し、
感じることを大切にする。
ばななさんの文章に共感するのはそんな、基本的なことはクリアしていて、
さらに本能でわかるところを感じる。
寝て起きることで元気が出ることや、お姉ちゃんのお風呂での歌声が懐かしかったり、
そこここにちりばめられているフレーズが妙にしっくりくる。

沖縄は惜しみなく光をふりそそいでくれる。
そしてその光で元気になる。
わたしももちろんそうである。

図書館で借りたけど、手元に持っておきたい本だな・・・と思う。
今までのばななさんの本は、ほとんど読んでるはずなのに。
今回は特にフィットした感じです。